9月20日から26日まで動物愛護週間ということで、看板犬(?)の紹介を兼ねてやって来た当時を思い出してみました。
3年ほど前、当時4歳でやってきたのが、この男の子[カケル]。
飼育放棄されてやって来たため、ボサボサで毛玉だらけ。
小さなサークル内だけが全てで、散歩の経験もなし、手や棒を極端に怖がるのと無表情なのを相談してみたところ獣医からは虐待だろうとのこと。
社会性も養われていなかったため、散歩中に会う人にも犬にも怯えて吠える。
ドッグトレーナーさんの手を借りたりしながら、試行錯誤で今はお散歩大好き。
試し行動(食事拒否、攻撃)などもありましたが、家に来て半年ほどで少しずつ表情が出てきて穏やかになりました。
そして昨年の秋、もう一匹加わりました。
推定4歳でやってきたのは、こちらの女の子[ゆき]。
繁殖場(パピーミル)と言われる場所に、ペットショップに並ぶ子犬のお母さんとして小さな檻だけが全てで自由や外の世界を知らず、一切の手入れもされずにギリギリの食事で生きてきた子。
繁殖引退犬と言えば聞こえは良いけど、繁殖場で処分対象となったため縁あってやってきました。
左は当日、3回洗ってやっと抱っこ出来た写真。
物凄い悪臭で、目の下は皮膚が剥けて耳からはドロドロの耳垂れが出ていました。
右は当日、素人の手に負えずにトリマーさんにお願いした後の写真。
急なお願いにもかかわらず、二人がかりで対応して下さいました。
どうしようもない毛玉を取るために丸刈りでしたが、スッキリしたらしく笑顔になりました。
そしてガリガリの体に絶句。
お腹が空いてもご飯をいつもらえるか分からない、喉が渇いても水がない…そんな生活だったためか、貪るように食べて水を飲み続けていましたが、いつも貰えることを理解したのか暫くすると落ち着きました。
声帯を切られているため声が出ず、獣医による耳や目の下の治療が2か月ほどかかり、立つのがやっとの檻の中しか知らずに生きてきたためお散歩どころか歩くための筋肉をつけるところからと、他にもまだまだ色々ありました。
獣医師、ドッグトレーナー、トリマーさんの助けを借りながら、約一年経った今ではすっかりペットとしての犬生を満喫中です。
子犬から飼わないと懐かないのでは?
そう思われる方もいらっしゃるかもしれませんし、実際に聞かれたこともあります。
そんなことはないと思います!
もちろん子犬を躾けるよりも躾をするのに時間がかかったり…育った環境によっては、懐くまでに大変なこともあるかもしれません。
年齢を考えてペットを諦めるのではなく、ご自分の年齢に合ったペットを迎え入れてくれたら…と思いますが、ペットの病気や介護の問題などもあるのでなかなか難しいですね。
また機会があれば、ペットの話を書きたいと思います。